ルイ・ファン・ハールのマンチェスター・ユナイテッドFCの監督デビューは“アメリカ侵略”を率いる
マンチェスター・ユナイテッドFCの新監督就任が発表されたルイ・ファン・ハール
写真:AFP通信
ワシントン:
ビートルズがイギリスの音楽グループとして、アメリカを“侵略”してから50年が経ち、イギリスの数チームが、スポーツ振興を目的としてアメリカでプレシーズンマッチを行う予定になっている。
ワールドカップにより、高まっているアメリカでのサッカーに対する関心の強さを受けて、プレミアリーグの5チームが合同で、16試合、アメリカで試合を行う。
プレミアリーグ側は、マンチェスター・ユナイテッドFC、トッテナム・ホットスパーFC、リヴァプールFC、アーセナルFC、そして、マンチェスター・シティFC。
「特にワールドカップの後はだけど、フットボールの人気がアメリカで増しているね。アメリカに来る度に盛り上がってるのを感じるよ」とマンチェスター・ユナイテッドのストライカー、ウェイン・ルーニーはチームの公式ホームページで語る。
「応援する為に来てくれるファンの姿を見れるのはすばらしい事だよ。アメリカのファン達は本当に良いファンだね」
シアトル・サウンダーズによって土曜日に主催されたトッテナム相手の親善試合は、55000人以上が観戦し3ー3の引き分けに終わった。しかし、このツアーのメインはまだこれからだ。
新監督のルイ・ファン・ハールは、今週ユナイテッドの初戦を迎える。自国のメジャーリーグサッカーのシーズン途中であるロサンゼルス・ギャラクシーを相手に、水曜日がアメリカツアーの初陣だ。
デイヴィッド・モイーズと交代で監督に就任した62才のオランダ人は、今月初め、ブラジルワールドカップで3位にオランダ代表を導いてから休息もほぼ取らず、ユナイテッドのアメリカツアーを率いることになる。
「問題はない。ホリデーは必要ないんだ」とファン・ハールは語る。
「こんな楽しい挑戦が出来るのは最高だ。自分より若いメンバーと毎日仕事をする訳だしホリデーを取る必要はないって事だね。チームを率いるのを楽しみにしてるんだ」
「もちろんベストを尽くすつもりだ。ファンが満足するかどうかは分からないけど、心から上手く行くのを期待してるよ」
マンチェスター・ユナイテッドと、リヴァプール、マンチェスター・シティはヨーロッパのトップクラブで構成されたプレシーズンマッチ、インターナショナルチャンピオンズカップに出場する予定。ヨーロッパの各チームは国内シーズンに向けて調整をしている。
マンチェスター・ユナイテッドFCは、ASローマと土曜日にデンバーで試合を行い、7月29日にワシントンでインターミラノと対戦する。8月2日には、デトロイトの郊外でレアル・マドリードと顔を合わせる。
試合が行われるミシガン・スタジアムのチケットは売り切れ、およそ11万人の観客で埋まる。スポーツの観客としてはアメリカで最大規模となる。
オリンピックを独占放送していたNBCが、昨シーズン2億5千万アメリカドル(2億7千万オーストラリアドル)で新契約を交わした影響もあって、3100万人以上がプレミアリーグの試合を観戦した。アメリカ代表チームは、ワールドカップのベスト16で敗退したにも関わらず、アメリカでのワールドカップの視聴率は高いものになっている。
AFP
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