サッカー翻訳者のブログ

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「ルイ・ファン・ハールはマンチェスター・ユナイテッドにポジティブな活力を与えた」副会長のエド・ウッドワードは断言する

ルイ・ファン・ハールオールド・トラッフォードに招聘したエド・ウッドワードは、“世界で一番の巨大クラブ”と評するクラブの環境に良い影響があると、自信を持って語る。

 

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エド・ウッドワードは語る。ルイ・ファン・ハールは既に昨シーズンのマンチェスター・ユナイテッドの悪夢を追い払った

写真:PA

 

 

ルイ・ファン・ハールは木曜日の明け方に初めてマンチェスター・ユナイテッドを指揮する。ファン・ハールの、オランダ人のオーラは既に前監督デイヴィッド・モイーズの悲惨なシーズンの記憶を追払ったと保証している。

 

オランダ代表をワールドカップ準決勝に導き、オールド・トラッフォードに着いてからちょうど一週間。ユナイテッドは、ロサンゼルスギャラクシーとローズボウルで対戦する。昨シーズンの悲惨な記憶を払拭する第一歩としようとしている。

 

マンチェスター・ユナイテッドFC副会長のエド・ウッドワードは、オランダ人監督の招聘によりクラブに良い流れを生み出せたと確信している。更に、62才の監督哲学は、クラブの持つ伝統ともシンクロしており、昨シーズン、チームをプレミアリーグで7位に終わらせた低調なパフォーマンスと1989年以来の欧州カップ戦出場を逃すという二つの失態に対しても既に解決策をもっていると主張する。

 

「ここまでを振り返って今シーズンは良い流れが来ていると感じる」とエド・ウッドワードは語った。

「その理由は、ルイがワールドカップで成し遂げた事により彼が醸し出す雰囲気。それを、私たちが感じてるのかもしれないね。彼はワールドカップの試合において、先見性がある監督の一人であったし、彼が残してきた監督としての経歴は確かなものだ」

「ピッチから少し離れて行う彼の仕事はクラブの誰よりも重要な物で我々が簡単に決断して実行することは出来ない。我々はマンチェスター・ユナイテッドの哲学に合った監督を探して選考を進めてきたんだよ」

「もし立ち止まって少し考えれば、マンチェスター・ユナイテッドフットボールは、攻撃的で若手にチャンスと実績を与えるフットボール。これは両方ともルイが哲学としているフットボールと言っても良い」

「ルイはフットボールに対して誠心誠意エネルギーを注いでおり我々は正しい選択をしたと感じているよ。彼がチームにいい結果をもたらすと期待している。就任以来、周りにいる関係者を感心させるような仕事ぶりなんだ。オーナー、選手、コーチングスタッフ、ライアン・ギグス、そして全ての裏方に対してね。クラブにエネルギーと躍動感を与えているよ」

 

マンチェスターユナイテッドの宿泊場所であり、『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツが撮影で使い有名になったビバリーウィルシャーホテルでウッドワードは語った。

ウッドワードは、使用した資金額を1年前より削減するのに成功している。ちょうど彼がオールド・トラッフォードで、今のポジションに就任したのは、デイヴィッド・モイーズが監督になり、サー・アレックス・ファーガソンと前会長のデイヴィッド・ギルが退任したのと時期を同じくする。

モイーズを監督にしたプロセスに関わってはいたが、ウッドワードの自信屋で勝ち気な性格もあり、彼より短気な前エヴァートンFC監督の意見に賛同する事は、まれであった。

 

ファン・ハールが新監督に就任した後、監督とウッドワードの価値観が完全に一致しているのは明らかだ。

 

昨年夏の移籍市場での決断を批判された後、ウッドワードはもう1年ファーガソンが監督としてチームを率いてくれた方がやりやすかったと認めた。

 

「去年は難しい一年だった」と、ウッドワードは話した。

「理想的な事を言えば、アレックス(ファーガソン)とやっていたかもしれない。

 仕事の大部分に戸惑うことはなかったよ。私は9年間もクラブにいたわけだし、デイヴィッド・ギルと仕事やクラブについてどうあるべきか話す事に時間を費やしていたからね。ただ、仕事に深く立ち入って全てを把握していたかと言われれば、そうは言えない。全く出来ていなかった。未経験の仕事が山ほどあったんだ」

 

1年が経ち、7億5千万ポンドにも及ぶアディダスとユナイテッドのチーム用具契約を取り付けたにも関わらず、ウッドワードは、いまだに何人か疑い深い人たちを納得させるには至っていないと考えている。

「時間によって培われた経験を通してこそ、人は信頼を得ることが出来るんだよ。たった1日では信頼は得られないし自分もそれはわかってるよ」

「この仕事には批判もついてくるけど、人生には良い事もあるし悪い事もあるから気にしないよ。とんでもなく素晴らしい事だって経験できるしね」

「私には重役達からの厚いサポートがあるし、やるべき事はクリアになってる。だいぶ先の目標を掲げているんだ。短期的に起こる問題を無視することは出来ないけど、プレッシャーや期待は我々の仕事にとっては追い風にもなるし、抱えてる仕事をワクワクするような物にも変えてくれるからね」

ウッドワードは、昨シーズン、チームの少なすぎる投資で低迷した事を受けて、精鋭と契約し、信頼性を高めるように模索している。

だが、レアル・マドリードFCバルセロナバイエルン・ミュンヘンのようなチームも、重要な契約をして、チーム力を補強している。

ウッドワードは、ユナイテッドも出来る事だし、それらのチームと競って、“世界一のビッククラブ”である事を守り続けると語った。

「クラブの哲学は、最高のプレイヤーがユナイテッドでプレイすることだ」

「哲学を誰かに押し付けることは出来ないし、一度も今までの監督であるサー・アレックス(ファーガソン)や、デイビッド(モイーズ)にも押し付けた事はない。もちろん、ルイ(ファン・ハール)にも押し付けないね」

「現実的に、移籍市場に莫大な金額を使うことを我々は躊躇しない。それが記録になるかどうか、我々の間で共感を得られるかは関係ない」

「共感を得られるのはトップにいつづけることだ。トップの一流プレイヤーを監督はほしがるし、そんな選手は、マンチェスター・ユナイテッドのスターになるだろう」

「クラブは、そうする事(6000万ポンドから7000万ポンドを使う)を躊躇しない。予算に限りなんてない。資金はある。財政的に強い立場にいるし大きな契約が出来る」

「ルイが何度もはっきりと語ったように、シーズン7位というのは偉大な記録ではない。でもアディダスとの契約で証明したように商業的な見込みはある。エージェントと話をして、一緒に戦いたい選手を連れてくる事も含めて、我々は世界で一番大きなクラブだよ。それについては疑う余地がないね」

 

元記事

:http://www.telegraph.co.uk/sport/football/teams/manchester-united/10983939/Louis-van-Gaal-has-brought-positive-energy-to-Manchester-United-claims-executive-vice-chairman-Ed-Woodward.html