サッカー翻訳者のブログ

サッカーの翻訳を中心にしている英日の翻訳者・ライター 折原淳之介 (Junnosuke Orihara) のブログです。ここはポートフォリオの置き場所になります。お仕事の依頼を募集しています。// English to Japanese Translator. Football and Soccer fan and also love a movie and contemporary art, architecture.

日本代表監督のアギーレはチームに対する献身的なプレイを求めている

f:id:translation_Portfolio:20140929011247j:plain

時間が重要:日本代表監督のハビエル・アギーレは先月の就任以来1月のアジアカップのタイトルを守れるチームを作ろうと試みている

 

 日本代表監督のハビエル・アギーレは、サムライブルーの選手達にわがままは言わせないと釘を刺した。1月のオーストラリアでのアジアカップに向けてチームを編成している。信念を持たない選手は容赦なくメンバーから外すと語った。代表チームとしての誇りをもってゲームをプレイすることの重要性をアギーレは強調し、最近の会議のインタビューにおいて、チームよりも自分を優先する選手は有名だろうと起用しないと発言した。

「代表チームにいるという事を誇りに思わなけければ駄目だ。気持ちの入っていないような選手は必要ない」メキシコ代表とアトレティコ・マドリードの監督を務めたアギーレは語る。「選手が有名か無名かは重要ではない。肩を落として負け犬のような態度を見せてチームに尽くせないなら必要ない。個人よりもチームが優先される」

 アギーレは厳しい規律を課す監督として知られておりアプローチの仕方は日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエとそっくりだ。フランス人であるトルシエは、厳格なルールを用いてチームを統率したが2000年のアジアカップ制覇に成功。2年後のワールドカップでは初めて決勝トーナメントにチームを導いた。

 アギーレは2試合を監督して、まだ勝ち星はないが、選手たちを叱咤激励しなくても彼の指示を遂行してくれると信頼している。

「選手たちを指導する時間はなかった」と彼は話す。「私が(岡崎)慎司や本田(圭佑)や柿谷(曜一朗)のような選手に、“ディフェンスだ!”と叫べば規律に従い献身的に行動するからね。何も心配はしていない」

 9月5日の札幌でのウルグアイ戦では、守備のミスで2対0という結果を招いてしまった。4日後に横浜で行われたベネズエラ戦では、GK川島永嗣の単純なミスで与えた得点により、2対2の引き分けに持ち込まれた。監督としての初勝利のチャンスを逃した。

「4失点を喫したが全部が防げる失点だった。しかし止まる事はできないし悔やんでも仕方がない」とアギーレは話す。「アジアカップの前に残された4試合に備える必要がある」

「とにかく勝利する必要がある。心配なのは勝利できるかどうかだ。もし勝ち星を手に入れられれば、リラックスして調整することが出来る」

 55歳の監督は精彩を欠いた日本のワールドカップの結果を払拭して7人もの代表初選出メンバーを、就任以来最初の2試合で起用した。さらに4、5人の経験が多い選手の起用も考えていると明らかにした。アジアカップで日本のディフェンス力を底上げするのが重要であり、残りのメンバーのテストも続ける。

「今のメンバーを基本として考えているが、4、5人の中心となる選手、経験を豊富に持っているベテランが必要だ」とアギーレは話す。「誰を選ぶかはたくさん候補がいるが既に頭の中では決めている。候補も、その中で入れ替えを行うだろう」

「まだ代表チームに来ていない選手たちにも興味がある。親善試合で招集して試してみたい。招集に関してはミスをおかしたくないし良い状態で選手たちを起用したい」

 アギーレは、ドルトムントの攻撃的ミッドフィルダーである香川真司と、高さのあるコルドバのストライカー、ハーフナー・マイクを、来月ホームでのジャマイカとの親善試合に招集すると語った。香川は、監督就任した直後の2試合で招集される予定であったが、マンチェスター・ユナイテッドリーグカップ戦で、脳しんとうを起こした影響で起用するタイミングを逃した。

「彼(香川)は、4つか5つぐらいのポジションを前線でこなせるので選択肢が広がる」とアギーレは語る。

 札幌でのベネズエラ戦はチケットが売り切れになったが、サポーター達のチームに対する情熱にアギーレは驚いていない。なぜなら1993年にすぐ間近で感じていたからだ。最後の最後に同点にされたイラク相手のワールドカップ予選。“ドーハの悲劇”として日本では呼ばれている試合。日本代表が1994年のワールドカップ本大会への出場権獲得に失敗した時、アギーレはその場に居合わせた。

「日本でのサッカーに対する情熱は既に知っていたので、改めて(札幌で)驚きはしませんでした。でも素晴らしいですね」と彼は話す。

「日本がワールドカップ出場を逃した1993年の試合を見ていました。サポーター達の情熱を感じたし、彼らがどんなに悲しかったか、思い出すことが出来るんです」

 

元記事url:


Aguirre demands commitment | The Japan Times