再始動の香川真司がアーセナル戦に備える
絶好調の香川真司
香川真司は、マンチェスター・ユナイテッドでの悪夢を追い払うのに、ほんの少しだけ時間が必要だったが、今、チャンピオンズリーグのアーセナル戦に向けての準備をはじめている。
香川は、1400万ポンドのユナイテッドとの契約でドルトムントを去ったが、週末に630万ポンドでボルシア・ドルトムントへと2年ぶりに舞い戻った。
2010年から2012年にかけてブンデスリーガに所属していた25歳は、ユナイテッドで38試合に出場。しかし彼が望む10番としての役割を与えられることは、ほとんど無かった。
ドルトムントの関係者によると、香川は既にユナイテッドでの失敗を振り払って、以前と同じような良いコンディションに見えるとの事だ。
香川はチーム合流後、はじめての練習において、点を取るのに2分しかかからなかったし、ユルゲン・クロップのもとでメインの役割を任せられるだろう。ただし2012年のシーズンで彼がいい影響をチームにもたらし、UEFA欧州最優秀選手にノミネートもされて、DFBポカールとリーグ戦の2冠を制覇した時と同じようなゲームメーカーの役割ではない。
マルコ・ロイスと、ヘンリク・ムヒタリアンが、ゲームメーキングは好んでやるポジションなので中盤の底のポジションが香川には任せられることになる。
それにしても、スタンダードスポーツとしては、ドルトムントは驚いていると考えている。ユナイテッドが、日本代表選手の力を生かさず、非常に早く、そして安い値段でドルトムントへと戻ることを許可したからである。
9月16日のチャンピオンズリーグの開幕戦でアーセナルと対戦するドルトムントだが、香川は早速、去ったばかりのユナイテッドと顔を合わせることになるかもしれない。ドルトムントのコーチングスタッフは香川がチームのやり方にすぐに適応している事に驚いているし、大きな仕事を期待している。
ところでドルトムントのクラブ関係者は手腕を高く評価されているクロップ監督が契約終了となる2018年の終わりにドルトムントを去ると考え準備を始めている。クロップが、キャリアをマンチェスター・ユナイテッドで終えるだろうと心の中で考えている関係者もいるようだ。
ヴェストファーレンシュタディオンで2008年よりチームを指揮してきた47歳はエンターテイメント性を重視するチーム作りで名声を確立してきた。
チームの事情通によると、契約終了までの10年間で、自然の成り行きとして監督が先を選択する岐路に立つのを我々は見届けることになるだろう、と語る。クロップはライバルチームであるバイエルン・ミュンヘンや、FCバルセロナで働くことに興味はなく、プレミアリーグに行きたいと考えている。マンチェスター・ユナイテッドが一番、監督として指揮したいと考えているクラブである。
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Revitalised Shinji Kagawa has Arsenal in his sights - Football - Sport - London Evening Standard